博士と猫

昨日は伊與田先生の論語塾、本日は安岡定子先生の論語塾に行って参りました。

伊與田先生の御講義では

曽子曰く、吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを傳うるか。(学而)等々いろいろな話を交えて教えていただきました。


定子先生の御講義は泰伯に入りちょうど曽子がたくさん出てくるところでした。


孔子の弟子である曽子はうだつの上がらない、鈍い、目立たないがしかし素直で実効性に富んだ人だったということです。孔子亡き後引き継いだのが曽子です。


伊與田先生と定子先生は師弟関係ですが、伊與田先生は定子先生のおじい様、安岡正篤先生の高弟です。今回の伊與田先生の授業では安岡正篤先生のお話がたくさん出てきました。誠心誠意母の看病をされ、また終戦の言葉に筆入れされ、昭和の首相の指南役として、平成の年号を考え、正篤先生はとても立派な方であったと。


定子先生が乞われて教室を開くに当たり伊與田先生にご相談した時「恥をかきなはれ。」と言われて決心したと、以前におっしゃっていました。


つい最近師弟関係について、考えることがあったので。私も高柳先生にたくさんのことを教えていただき、その恩は忘れてはいけないと。曽子のようにうだつが上がらないかもしれませんが実行し継続していけたらと思います。


伊與田先生は人生において一番根本となるのは「省」(反省、省みて省く)ということとおっしゃっておりましたが、つい、師弟関係に関心が行きました。

論語は自分の一番ひっかかっているところに目が行くものです。


さて写真は駅前の中央公園のブロンズ像です。最近いくつかの像が置かれています。写真は朝永振一郎博士とねこのあさの散歩という題だったでしょうか。実はその隣にベンチに座っている江崎玲於奈先生の像と私と一緒に撮ったものもあるのですが、私の顔があまりにも…でしたので可愛い猫と博士といったところでどうでしょう。