手に汗握る逆転劇

夕方、高校野球で久々に大興奮しました。

山形中央対愛媛小松の対決。9回表、山形中央は5対8でリードを許していました。追いつ追われつの戦いです。

この回で追いつけなければゲームセット。

しかし山形中央の選手の顔は落ち着いていました。

 

実はこのチーム、子供論語教室を全国で20か所開き、子供のための論語の著書も多数ある、安岡定子先生が論語指導しているチームです。生徒は移動のバスの中などで論語を唱え、また、トイレ掃除なども徹底して行う指導を受けています。

先日御講義の初めに定子先生がうれしそうに山形中央高校についてお話になり、前日に甲子園の監督から送られてきたチームのTシャツをわざわざ持参されて、袖に『剛毅木訥』と書いてあるのを見せてくださいました。

 

「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)仁に近し」の一文です。

心が強く、しっかりしていて、口下手で飾り気のない人は仁者(とまではいえないが、それ)に近い、という意味です。

 

それを聞いていたものですから俄然応援しました。

後がないギリギリの状態でもナインもベンチも目が輝いていて落ち着いた表情です。すごい粘りです。県の決勝でも逆転優勝したこのチーム。

なんと9回表に4点取り9対8とし、9回裏までこぎつけます。最後まで攻め込まれましたが0点に抑えゲームセット。逆転勝利です。愛媛、小松高校も立派なチームでした。

 

アナウンサーは最近の子供は我慢が足りないといわれるが、そんなことはありませんね、実にすがすがしいと両者をたたえていました。

 

定子先生もさぞお喜びだったと思います。

 

2年前の春、高柳先生の生徒だった、森監督率いる浦和学院が優勝した時は高柳先生たちはうれし泣きをしたそうです。近しい人たちの関係しているチームが活躍するというのはうれしいものです。

 

珍しく、野球の話題でした。写真は定子先生の御講義の前に写した都庁です。